ーフ・フロアー株式会社

施工方法の説明

1 鼻桟に施工


*写真は分かりやすいように、下葺きを省略して撮影してあります。



鼻桟に横から釘打ちします。


鼻桟の高さに関係なく施工できます。


釘は、4〜5本で十分です。













瓦の重みで自然に曲がります。


面戸先端が、瓦の垂れに接する必要はありません。


軒瓦が安定するので施工がラクになります。











垂れや万十との隙間は、下からほとんど見えません。


綺麗な仕上がりです。














2 寸法調整/切り方


瓦座が軒先に近い場合、寸法の調整が必要です。


ヒンジの凸方向に折り曲げます。

逆方向に折り曲げても切断できませんので、注意してください。













気温20℃で、内角 約10度まで

気温 -5℃で、内角 約90度まで

折り曲げれば切断できます。













気温が高い環境では、折り曲げた後に軽く引っ張れば 切り取りできます。


















3 瓦座に施工



瓦座の上から釘を打ちます。


強度的には、釘は、4〜5本で十分です。


仕上がりをきれいにするには、もう少し多めの釘打ちが良いでしょう。











瓦座の意匠を邪魔せず綺麗に仕上がります。
















瓦の重みで自然に曲がります。


軒瓦が安定するので施工がラクになります。





第1ヒンジは、気温 -5℃で瓦をのせても、亀裂は入りません。









4 寸法調整/折り曲げ


瓦座に取り付けます。
















ヒンジの部分を凹方向に曲げておきます。
















曲げてから瓦をのせます。
















横打ちの場合は、こうなります。

















5 補強施工法


*鳥の侵入を防止しつつ、耐震強度を上げ、雪害の軽減にもなる施工法です。



軒先に施工します。
















面戸が、折れ曲がる程度の軒の出にします。






瓦座の下に施工















鼻桟の前に施工





軒先の耐荷重は約3kg増えます。

(加重テスト参照)






すっきりと仕上がり、瓦も安定します。

















6 水切として施工


下方向に向けて施工をすれば水切りとしてだけでも使用できます。


*写真は分かりやすいように、下葺きを省略して撮影してあります。












耐久性に優れた塩化ビニール製なので、金属製の水切りよりも、長期間の使用に耐えられます。(耐用年数50年)



軒先の形状によって長さや角度を調整できます。


























らくらく面戸 Lレールが取付け可能です。

















7 瓦施工後の後付け


瓦の施工後に、瓦座に釘を、横打ちで取り付ける場合。


面戸を釘打ちする瓦座を確認します。















野地と面戸下端をあわせてから、面戸を瓦の方向に上げます。















面戸先端が、瓦の垂れに触れないか確認します。













面戸1本に、3〜4本の釘を打ちます。
















面戸が瓦の垂れに接する場合は、面戸を切断したり、折り曲げて調節します。
















8 注意点


8-1 面戸つなぎ目


面戸どうしのつなぎ目は、ほとんど、ずれません。














万十の下部だけ、少しズレが生じます。
















軒から棟に向かって、右の面戸を手前にして重ねます。 














ズレは生じません。


















8-2 鼻桟に施工


屋根の上から釘打ちする場合、面戸をまっすぐに立てると、釘打ちが容易になります。

















8-3 折り曲げ


ヒンジ部を、4〜5回折り曲げると、亀裂が入ります。


不必要な折り曲げは、しないでください。












































9 荷重テスト


補強施工法・荷重テスト1


鼻桟を使用した場合


軒瓦は釘打ちをしないと、平面に置いただけでも後端が浮き上がってしまいます。











補強施工をすると軒瓦は安定して支えられます。












補強施工をして、平面ですが釘打ちせず、瓦の先端に加重してみます。















約3kgの荷重に耐えられます。


このとき、軒瓦が持ち上がりますが、面戸は変型しませんでした。





1点に加わる荷重を積雪に換算するのは困難です。

しかし概算ですが、新雪で2〜3m、しまり雪で約1mと考えることができます。















補強施工法・荷重テスト2


瓦座を使用した場合


瓦座に軒瓦をのせて先端に加重すると約2.3kgで瓦の後端が浮き上がります。






















補強施工をすると約5.5kgまで瓦は動きません。







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